庭師の師匠(思い出)

 

私は大学を卒業後、造園会社へ就職しました

そこで、憧れをいだく師匠(60代後半)と出会い

私に造園職人としての楽しさを教えてくれました

 

技術はもちろんのこと、職人らしい性格でとてもカッコいい師匠なのだ

そんな師匠の面白くもありチャーミングなエピソードをご紹介したいと思います

おじいちゃん3

 

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師匠について

 

山口県にある島の出身で、小さな頃は海へ飛びこんだりと、とてもわんぱくな子供だったそうだ

 

そんな師匠は、65才の現在でも相変わらずわんぱくなのであった…

 

とある1日

 

僕と師匠は年に1度、お隣の県(島根県)へ剪定作業に向かうのを楽しみにしていた

 

師匠 「明日は島根の○○さんの剪定に一緒にいこう」

私 「了解しました!」

「何時集合にしましょう?」

師匠 「明日はお魚センターにいきたいから、6時過ぎにしよう!」

「サザエが美味しいんだよ」

私 「お魚センター??(笑)」

(明日は楽しくなりそうだな…ワクワク)

 

師匠は仕事を早く終わらせ、お魚センターに行きたいのであった

友達へのお土産を考えたりと、プチ旅行なのだ(笑)

私は、そんな自由で楽しい師匠がとても好きで、憧れを抱いていた

 

翌日

 

師匠 「早く仕事終わらせて、お魚センターいくよ」

私 「了解です!」

「お魚センター楽しみなんですねぇ」

師匠 「仕事どころじゃないよ!」

「サザエが最高なんだ」

 

島育ちの師匠は、新鮮で美味しいサザエが大好物なのである

私は、目を輝かせ子供みたいにはしゃぐ師匠を

いまだに忘れられないのであった…

 

お客様の家に到着し、てきぱきと仕事をこなす二人

お客様から

「さすが!仕事が早いねぇ」

と言われつつ

私と師匠の思いは1つ…

お魚センターなのである!

 

そうこう仕事をしていると

スズメバチが木の中から、大量に出てくるではないか!

 

私 「師匠!!でかいスズメバチの巣があります(泣)」

師匠 「離れときんさい!」

「どれどれ……」

「大きい巣じゃのぉ!!」

私 「どうしましょう?」

師匠 「立派な巣だから持って帰って皆に見せようや!!」

私 「えーー!!」

「危ないですよ。。。」

 

推定300匹ほどの蜂が飛びかう大きな巣

怖がることもなく、ホームセンターにある蜂の巣スプレーをとりだした

 

師匠 「危ないから下がっときんさい」

 

スプレーを吹き掛け、蜂が少なくなる

 

師匠 「蜂の巣を採るよ」

私 「まだ蜂飛んでますよ(汗)」

師匠 「大丈夫よ」

「蜂がわしを刺そうとしたらスプレー吹いてくれ」

私 「むむ無理ですよぉ〰!」

 

師匠は手袋をとり、素手で蜂の巣を取りにいくのである

なんとも無謀な蜂の巣とり…

危険な予感しかしない……

 

そして

師匠が蜂の巣を取り外した瞬間

 

師匠 「痛ー!!!!」

「スプレー!!」

「スプレー吹いてくれ」

 

巣の中から大量の蜂が出てきたのだ

 

危険な予感的中…

 

私「先に蜂の巣をおいて下さい!(汗)」

 

二人ともパニックな状況である

 

師匠「手を離したら巣が壊れるじゃないか!!」

 

えっっ!!!!!

この状況で、自分の身より巣が大切だなんて…

なんとも師匠らしい(笑)

 

4ヶ所ほど刺され、手がアンパンマンのように腫れ上がっていた

巣を守りきり、スズメバチに勝った師匠

 

師匠「やっぱりスズメバチは痛いのぉ」

 

いやいや、普通の人なら死にますよぉ…

 

私「お客様に薬があるか聞いてみます」

 

お客様は病院の先生ということもあり、蜂の薬が手に入り事なきを得ることができた

 

仕事が終わり

 

師匠「早くお魚センターいこうやぁ」

私「それどころじゃないでしょ〰」

「死にますよぉ(汗)」

師匠「帰ってアルコール(お酒)消毒するから大丈夫じゃ」

「お魚センター!お魚センター!!」

 

大きく腫れた手を眺めながら、お魚センターへ向かう二人だった

 

そんな師匠のおかげで

毎日、仕事が楽しく

庭師の世界が大好きになった私でした

 

 

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