庭木の消毒(薬剤散布)
庭の管理には、さまざまな作業があります
その中には、庭木を害虫や病気から守る為に必要な消毒があります
元気で綺麗な庭木に育てる為の、消毒の方法についてご紹介したいと思います
ページリスト
・消毒が必要な理由
・消毒の時期
・消毒の方法
・自分でできるか迷った場合
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消毒が必要な理由
庭木の消毒が必要な理由を知っていますか?
理由はわからないけど、庭木は消毒が必要だと思っている人は多いのではないでしょうか?
きちんと理由を知ることで、大切な庭木のためにしっかり消毒してあげようという気持ちになるかもしれませんね
庭木に消毒が必要な理由を2つ紹介します
1.庭木を害虫から守る
害虫がいると、植物が枯れてしまったり、病気になってしまうこともあります
また、害虫は庭木にだけ影響を及ぼすのではありません
人によっては身体に害虫がついてしまうと、アレルギー症状が出てしまうこともあります
早めに駆除が必要で、予防する為にも消毒が必要です
私はチャドクガの反応がひどく、腕の原形がわからなくなることもあります
2.病気から庭木を守る
庭木の消毒を怠っていると枯れてしまったり、害虫が出す排泄物や菌などが繁殖し、病気にかかり最悪の場合、枯れてしまうこともあります
しっかり消毒をしてあげることで、病気の予防ができます
消毒の時期
庭木の消毒にも、適切な時期があります
効果的な時期に消毒を行いましょう
先ほどご説明したとおり、庭木を消毒する目的は2つあります
まずは、害虫と病気が発生しやすい時期を見てみましょう
害虫は春~秋にかけて発生しやすい
害虫の種類によりますが、春~秋にかけて発生しやすいです
つまり、1年間のうち冬以外は発生していることになります
主な害虫の発生時期
- カイガラムシ…年間を通して発生
- アブラムシ…4~10月、特に春4~6月と秋9~10月に大量発生
- ハダニ…5~11月
- イラガ、チャドクガ…4~10月、特に4~5月と8~9月
病気は春と秋にかかりやすい
庭木がかかりやすい病気を4つ紹介します
病気の種類によって、多少異なりますが春と秋に発症しやすい傾向があるため、この時期は特に消毒が必要です
主な病気の発症時期
- うどんこ病…5~6月と9~10月
- 炭そ病…5~10月、特に6~7月と9~10月
- スス病…1年を通し、特に4~10月
- もち病…5~6月と9~10月
上記のような結果から、基本的に10月~12月は消毒をする必要がないと言えます
それ以外の時期は、下記の目的で消毒を行うと庭木を害虫や病気から守れますよ
1月~2月は「予防」
春にむけて、害虫や病原菌が暴れないように予防してあげましょう
冬の間に、虫の卵を消毒しておくことで、暖かくなる春に害虫が活発になるのを防げます
3月~5月は「殺虫」
1~2月に消毒をしたとはいえ、生き物ですから100%予防できないのが害虫です
それを殺虫するために、この時期も消毒が大切です
美味しい新芽を食べられる前に消毒を行いましょう
ただし、新芽は弱いため強い薬剤を使うと、薬害になることがありますので注意して消毒する必要があります
7月~9月は「庭木の消毒が最も必要」
暑い夏の時期は、害虫・カビ・ダニの発生率が高く、1年の中で最も消毒が必要な時期です
基本的に1月~5月は1回消毒すればいいのですが、この時期は1回消毒してもまた害虫が発生することもあります
こまめに消毒することで、殺虫や病気から庭木を守りましょう
消毒の方法
一般に使用する薬剤
スミチオン、スプラサイト、マラソンの各乳剤などと、オルトラン粒剤の各殺虫剤。
病気対策として、ダイセン水和液、ベンレート水和液、キノンドーなどです
消毒に必要なもの
・服装は長そで、長ズボンです
・めがねやマスクも用意します
・噴霧器(ホームセンターにある小さなもので十分です)
私は少量の消毒の場合はこちらを使っています
・薬剤(ホームセンターにあるもので十分です)
例えば、殺虫の場合はこちらを使います
殺菌の場合はこちらを使います
殺虫・殺菌剤に効果があるのは石灰硫黄合剤です
こちらは木の休眠期(1月頃)に散布します
効果が高い反面、強い臭いや薬剤が車にかかるとシミになるなど、厄介な面もあります
作業の流れ
事前に、虫や病気の発生状況を確認しておく
↓
薬剤を薄め、噴霧器にセットする
↓
周囲の安全を確保し、葉っぱの表、裏、幹や枝にしっかりとかかるように意識する
↓
使用後は、薬剤を安全な土の上へ流し、噴霧器を洗います(川や用水路には流さないでください)
↓
うがい手洗いを行い作業終了です
自分でできるか迷った場合
大きな木があるなど、自分で消毒できるのか迷った場合は、業者にお願いすることをお勧めします
理由は二つ
・大きな噴霧器と脚立、場合によっては木に登っての作業になる為です
・周囲の安全を確保する(薬剤が歩行者や作物などにかからないようにする)為に、プロが二人体制以上で行うのが安全だからです
ですが、ここでワンポイントアドバイスです
オルトラン粒剤の使用です
こちらは、土に撒いたり埋めたりする殺虫剤です
池があったり、どうしても薬剤散布を行えない場合に使用しています
庭先、樹木の根元にばら撒くだけで、殆んどの害虫に効きます
根や幹、葉から吸収して、食害、吸汁害虫を殺します
効果は1~2ヶ月です
まとめ
庭木を綺麗に管理するためには、殺菌・殺虫の消毒が大切です
小さな木などは噴霧器で消毒し、大きな木などはオルトラン粒剤を使い、安全・簡単に消毒をおこないましょう
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