職人として、私が大切にしていること

 

職人さんが、大切にしていることと言えば

「誰にも負けない一流の技術を身につける」

ことが、一番だと思っている方が多いのではないでしょうか?

 

私も職人として、技術の習得には力を入れています

とくに、自分に必要だと感じる分野では

たとえ恥をかいたり怒られたとしても、全力で学ぶ姿勢を忘れたことはありません

 

そのように技術の向上や習得は、職人にとって一生涯、追い求めていく大切なものです

 

その中で、どのような技術を身に付けたいと思いますか?

 

私は、そんな時に

大切にしていることがあります

 

それは

お客さんの声をよくきくこと

です

 

私は庭師の仕事をしています

そのなかで、お客さんが喜んでくれることや困っていることを考え、仕事に取り組んでいます

 

「私に何ができるのだろうか?」

「何が必要とされているのだろう?」

 

そのように考える理由として

職人に大切なのは

「お客様を満足させられるかどうか」

だと考えているからです

 

 

ページリスト

・初めに

・お客さんの声 その1(外構工事)

・お客さんの声 その2(庭の解体)

 

 

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始めに

 

私の仕事は、おもに庭造りや剪定になります

剪定では、きまったお客さんのお宅に伺い、庭の管理を行っています

 

そのなかで、お客さんから

 

「家のブロックが倒れそうなので、どうすればいいかな?」

「玄関までの道を綺麗にしたいのだけど何かいいアイディアある?」

 

など、庭の剪定以外の相談をよくうけることがあります

そんなお客さんの声を聞き

 

「困ってることを解決してあげたい」

「私が作業をおこなえれば、喜んでもらえるのかな?」

 

と思うようになり、お客さんが必要とする技術を勉強しようと決意しました

 

 

お客さんの声 その1(外構工事)

 

私は、樹木の剪定と植栽、石組程度の技術しかなく、外構工事の相談にのることができませんでした(外構屋さんを紹介することしかできなかった)

家のブロックなどで困っているお客さんを目の当たりにし

「自分にも知識や技術があれば…」

という思いになり、外構の修行を行うようになりました

 

新たに外構の修行を行うということは、とても大変です

初めての作業で辛いこと、給料が下がってしまうことなど,大変なことが多くあります

 

「お客様の声」

に応える為に始めた外構の修行も3年がたち、一通りの作業を覚え、自分でも外構工事を行えるようになりました

お客さんの相談にのることはもちろんのこと、提案もできるようになり、以前よりもお客さんに喜んでもらえる機会が増えました

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お客さんの声 その2(庭の解体)

 

お客さんから

「お父さんが大切にしてきた庭を壊すことになったのだが、寂しくて…」

と、相談を受けたことがありました

私は、寂しそうなお客さんの顔を忘れることができず、考え続けていました

 

私の趣味である盆栽の手入れを行っているときに

「そうだ!庭木を盆栽にして思い出を残してあげよう」

と考えたのでした

 

それから私は、つぎ木、さし木、とり木の勉強を行い始めました

つぎ木の職人さんから習い、毎年自分でさし木、つぎ木、とり木を行い、成功率を上げていきました

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現在では、庭の解体で寂しい思いをしている方に提案させて頂いています

大切にしてきた庭木が残せるとわかり、大変喜んで頂いています

 

 

まとめ

 

私は、お客さんに喜んでもらいたくて仕事をしています

いかに喜んでいただき、満足してもらえるか!

技術はもちろんのこと、お客さんの困りごとを解決し、満足した上でお金をいただきたいのです

なので、私はお客さんの声を聞くことを大切にしています

 

職人にとって、お客さんに喜んでもらえることが、とても嬉しく励みになるものだと思います

 

 

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「思い出の庭木を小さな盆栽に」

メモリアル盆栽 (2)図

 

 

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